公益財団法人日独文化研究所






大文字山からの京都眺望 哲学の道(春) 哲学の道(秋) 哲学の道(冬)

 京都、鴨川のほとりで比叡山を遠望し大文字山を近望する小さな研究所ですが、「文明と哲学」を基軸テーマに、ドイツに関係のある研究者が集まり、学術交流を中心とした研究・教育活動を推進しています。

 目下、「SDGs( Sustainable Development Goals)」という国際目標が 2016年9月の国連サミットで採択され、国内外の企業がこの国際目標に全面的に協力しています。日独文化研究所としても、これらの企業と連携しつつ、これまでの実績を社会的・文化的な「需要」へと転換させ、下記のプロジェクトを、世界的視座で発信しています。

 (i)「哲学講座。公開講座と学者招聘講演とシンポジウム」SDGs プロジェクト
 (ii)「法学交流。公開講座と学者招聘講演とシンポジウム」SDGs プロジェクト
 (iii)「各種の共同研究成果の出版。日独 ISBN シリーズ」SDGs プロジェクト

 詳細はSDGsに関するテーゼをご覧ください。

What's New (イベント・刊行情報)

2024年度公開シンポジウムを開催します[2024/10/30]

テーマ:「来たるべき世界の構図:ロボットと仮想将来世代」(連続テーマ「世界」第二回)

日時/2024年12月1日(日) 14時~17時
会場/ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川 大ホール

  ※当日の開場予定時刻は「13時30分」となっております。

講演:石黒浩
    (大阪大学基礎工学研究科教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長
    「アバターと人間の進化」
   西條辰義
     (京都先端科学大学フューチャー・デザイン研究センターディレクター、総合地球環境学研究所・名誉フェロー)
    「フューチャー・デザイン」

コメンテーター:極壽一(総合地球環境学研究所所長、本研究所名誉顧問)
           日独文化研究所 理事・評議員・監事

 本研究所はこれまで、連続テーマ「自然」「生命」「歴史」「時間」「生と死」「ことば」「文明」について、「公開シンポジウム」シリーズを開催してきました。本年は連続テーマ「世界」の第二回です。種々の専門領域の学者を招いて、市民の皆さんとの対話・討論を続けたいと思います。今回の個別テーマは「来たるべき世界の構図 — ロボットと仮想将来世代」です。上記の講師をお招きしています。ご参加をお待ちしています。

入場無料。市民一般に開かれたシンポジウムです(要申込)。

* 申込方法
 申込フォームよりお申込みください。

当日は多数の来場が予想されますので、お早めに会場にお越しください。

※広く市民一般に開かれたシンポジウムで、どなたでもご参加いただけます
※主催:公益財団法人日独文化研究所

2024年度哲学講座(中秋)受講者を募集します [2024/08/30]

テーマ:「東アジア哲学と意味の問題」

講師:朝倉友海(東京大学教授)


 哲学的問いの焦点として「意味」が浮上してきたまさにその時、東アジアは西洋哲学と対峙し始め、西田幾多郎や牟宗三にとっても「意味」は思索の核にありました。彼らに代表される「東アジア哲学」が総体として何をしようとしたかが問われ始めたのは、しかし、今世紀に入ってからのことです。本講座ではこの「東アジア哲学」という視座から、不断に進展し続ける現代の「分析」的見解を見据えつつ、意味の問題に対する東アジアからの応答を考え直します。

* プログラム

10月2日(水)18:00-19:45
  第一講:「東アジア哲学」の視座をめぐって
10月9日(水) 18:00-19:30
  第二講:言語哲学の進展からみた意味の問題
10月16日(水) 18:00-19:30
  第三講:心の哲学からみた東アジア思想文化
10月23日(水) 18:00-19:30
  第四講:場所の哲学と意味の問題:西田哲学
10月30日(水) 18:00-19:30
  第五講:円教の哲学と意味の問題:牟宗三
11月6日(水) 18:00-19:30
  第六講:東アジア的な意味理論がもつ可能性

* 開催方法
 オンライン配信

* 受講料
 一般 12,000円  学生(大学院生含む)・OD 6,000円
 ※ 賛助会員は3割引き(賛助会入会ご希望の方は申込フォームにてお知らせください)

* 申込方法
 申込フォームよりお申込みください。

シンポジウムプロシーディング集を刊行しました

2023年11月にテュービンゲン大学国際間文化研究センターおよびデュッセルドルフ「恵光」ハウスとの共催で開かれたシンポジウム「仏教とキリスト教の〈自然〉」のプロシーディング集が刊行されました。

[目次]
Exposition des Themas „Die ‚Natur’ im Buddhismus und Christentum“ (Ryosuke Ohashi) / Tübingen 2023 Überlegungen zum religiösen Charakter der Natur inder neueren Umweltbewegung (Eveline Cioflec) / Naturempfindung in der japanischen Ästhetik (Anna Zschauer) / The Concept of “Nature” in Indian Buddhist Scriptures (Shoryu Katsura) / A philosophical merry-go-round− Nature, Self and Self-Nature in Advaita Vedānta (Robert Lehmann) / Natur als ‚Von selbst‘. Anmerkungen zu einer interkulturellenPhänomenologie der Natur (Niels Weidtmann) / Natur und Schöpfung im Mainstream christlichen Denkens und in der christlichen Alleinheitslehre (Johannes Brachtendorf) / “Jinen Nature” in Shinran (Hisao Matsumaru) / Natur bei Zeami:„Von selbst“ als Vollzugsqualität leibgeistiger Praxis (行 gyō) (Leon Krings) / 西谷啓治における自然と空〜『宗教とは何か』における自然を巡る議論〜 (加藤 千佳) / Die „Natur“ beim Dichter Bashô (Katsuya Akitomi) / 鈴木大拙の思想における「自然」 (水野 友晴) / テーマ解題 『仏教とキリスト教の「自然」』 (大橋 良介) / 道元における「自然」 (大橋 良介) / Die Natur beim Zen-Meister Dôgen (Ryosuke Ohashi) / 西田哲学における〈歴史的自然〉 (竹内 彩也花) / Anhang: Die Natur im Schamanismus - Bericht über einen Besuch in einem Dorf im brasilianischen Urwald – (Ryosuke Ohashi)

ワークショッププロシーディング集『無/空の思想の現在と展望』を刊行しました

西田幾多郎生誕150年、西谷啓治生誕120年を記念して2022年に開催された国際ワークショップのプロシーディング集を、文屋秋栄より刊行しました。

[目次」
序言 言葉の半透過性(大橋良介)/Das Problem der Geschichte bei Nishida und Nishitani: vom Aspekt der technischen Welt(秋富克哉)[Abstraktのみ]/“Aesthetics” as a keyhole of interpretation. Looking at the “aestheticians” Nishida and KukiAnna ZSCHAUER)/西谷啓治の〈空の立場〉について(加藤千佳)/「日本的」な芸術から世界性への開け — 西田幾多郎と西谷啓治における日本文化論の観点から(長岡徹郎)/Encounter of Art and Philosophy: Nishida Kitarō, Fujioka Sakutarō, and Hishida ShunsōMichiko YUSA)/Logik der Grenze: Eine Interpretation im Anschluss an Nishida KitarōFrancesca GRECO)/Eternity as guest: On temporality in Nishida and NishitaniEnrico FONGARO)/Morphologies of Philosophy: On the Translation of Nishida’s and Nishitani’s Writings into European LanguagesRaquel BOUSO)/「絶対者」の論理と「空」の論理 ― ヘーゲルにおける「透明性」と西谷の「即」(大橋良介)/愛のはたらきとしての「辯證法 ― 西谷啓治の初期著作における「近代」と「悪」(ソーヴァ・セルダ Sova P. K. CERDA)/西谷啓治における十字架―近代のキリスト教的系譜(トビアス・バートネック Tobias BARTNECK)/西谷啓治と初期ハイデガーにおける哲学と歴史の問題(樽田勇樹)/The Sangha and the Historicity of History in Nishitani’s Philosophy of CultureStephen G. LOFTS)/Neither a person – neither an imperson. Towards the nonduality of SelfRobert LEHMANN)/「もの」自体の現象学 ― 西谷啓治における非主観的な現象学(モルテン・ジェルビーMorten E. Jelby)/Vers une «philosophie de la religion» post-nishitanienne. Réexaminer la philosophie de la religion de Nishitani(杉村靖彦)[Résuméのみ]

年報『文明と哲学』第16号を刊行しました。


「二十一世紀「文明論」の新機略」表紙

研究成果図書『二十一世紀「文明論」の新機略』を刊行しました。


お知らせ

図書室からのお知らせ

所長の大橋良介先生より『美のゆくえ 阪大講義プロトコル』(燈影舎、2007年)
をご寄贈いただきました。

図書室からのお知らせ

評議員の谷徹先生より『哲学史入門 III』(NHK出版新書、2024年)をご寄贈いただきました。

出版情報

本研究所評議員・初宿正典先生訳『ドイツ連邦共和国基本法』が公刊されました。
詳しくはこちら

あわせて、『ことばの違和感:ドイツ語と日本語と私』(窓蛍社、2023年)と『ドイツ語人名地名カタカナ表記辞典』(信山社、2021年)をご寄贈いただきました。